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花の収穫、障害者に委託唐津コスメ法人

2017年05月13日 06時03分

ミカンの花を丁寧に摘み取る障害者の男性や施設関係者。花から抽出した成分は化粧品に活用される=唐津市浜玉町
ミカンの花を丁寧に摘み取る障害者の男性や施設関係者。花から抽出した成分は化粧品に活用される=唐津市浜玉町

 唐津市や化粧品会社などでつくる一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター(JCC)は、市内などで栽培したミカンの花摘み作業を障害者就労支援施設に委託する「農福連携」の取り組みを始めた。収穫した花は化粧品の原料として販売、施設利用者の収入アップにつなげていく。

 佐賀市の障害者支援センター「アクティブ」と支援事業所「SAKURA」の利用者6人が、唐津市と東松浦郡玄海町のミカン畑で今月中旬まで作業する。収穫した花はJCCに加盟する東京と大阪の化粧品メーカーに販売し、メーカーが給料(時給制)を支払う。来年度以降は収量に応じた給与支給も視野に入れる。

 1年に数日しか咲かないミカンの花は煮沸して成分を抽出することで、化粧水などの原料に使われる。畑はいずれも耕作放棄地となっていた場所をJCCが再利用した。今年は商品が安定的に生産できる200キロの収穫を目標にする。

 収穫は8日に始まり、10日には唐津市浜玉町のミカン畑(7ヘクタール)で両施設の利用者や職員が手作業で白いミカンの花を摘み取った。

 化粧品分野は軽作業も多く、障害者が農業の担い手になる「農福連携」が広がる可能性も高いという。県内の福祉事業所に仕事を仲介しているNPO法人「佐賀中部障がい者ふくしネット」の古川善己理事長は、「出来上がった商品を見ればもっとモチベーションが上がるはず」と期待を込めて作業を見守った。

 来年5月には、原料加工も行う化粧品工場が市内に完成する。JCCの小田切裕倫チーフコーディネーターは「付加価値の高い商品を作れば利用者の給料が上がる」と話す。

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