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木村情報技術が「AI応用開発センター」を開設

システム開発へ 薬情報、人工知能で回答

2016年04月08日 14時10分

人工知能を使った製薬会社のコールセンターシステムの開発に取り組む木村情報技術の技術者=佐賀市
人工知能を使った製薬会社のコールセンターシステムの開発に取り組む木村情報技術の技術者=佐賀市

 医療分野のITシステム開発を手掛ける木村情報技術(佐賀市、木村隆夫社長)が、人工知能(AI)を使ったサービスやシステムを研究する「AI応用開発センター」を開設した。米国のIBMが開発したAI「ワトソン」を用い、製薬会社のコールセンター支援システムの研究に取り組む。2018年度中のシステム運用開始を目指す。

 医薬品について説明する業務は専門的な知識が不可欠で、人材確保が難しく、育成・管理コストがかかる課題があることに着目。膨大な文献やデータから薬の成分や副作用などについて的確な回答をAIが選び出すシステム開発を目指す。同社はワトソン日本語版の使用許可を得るため、日本IBMと提携するソフトバンクと「エコシステムパートナー契約」を結んだ。

 AI応用開発センターは、佐賀市鍋島町の県地域産業支援センター内に設置。飲み薬などの添付文書に書かれた効能や使用法などをAIに学習させている。的確な答えを導き出すためには、模範例が必要となるため、コールセンターがこれまで受けた質問と回答、治験データを提供するよう製薬会社2社に協力を求めている。

 国内の製薬会社は、それぞれのコールセンターで問い合わせに対応しているのが現状だ。AI応用開発センター所長の橋爪康知最高情報責任者は「薬の情報をAIで統合することで、飲み合わせへの注意も正確に訴えることができる。技術者の受け皿づくりにもつながる」と抱負を語る。

 木村情報技術は05年に創業し、医療分野でのウェブ講演会配信サービスなどに取り組んでいる。

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