現在位置:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

新しい隣人

2017年09月10日 05時06分

 「困ってる人がいれば、当たり前ですから」と青年たちははにかんだ。九州北部豪雨から2カ月余り。佐賀市に住む4人のベトナム人青年が福岡県朝倉市へボランティアに出向いた◆日本の高い溶接技術を学びたいと来日した溶接工のトゥエンさん(22)とニャットさん(21)。設計エンジニアのニャンさん(24)、ドゥオックさん(25)。4人は佐賀市久保田町の鉄骨メーカー「五光工業」で働く。トゥエンさんが新聞で福岡県の惨状を知り、在留ベトナム人向けのボランティアツアーに参加した◆8月末の炎天下、独り暮らしのお年寄り宅などで土砂をかき出し、壊れた家具や家電をトラックに積み込んだ。「とても喜んでもらった。でも、あんまりひどくて悲しい気持ち」「山が崩れてて。おじいさんが元に戻るのに20年はかかるだろうと言ってました」。カタコトで懸命に伝えてくれる◆佐賀県は昨年、外国人の人口増加率が全国トップだった。5千人を超え、新しい隣人たちとどうつきあうか。多文化共生社会の在り方を考える時期を迎えている。同社によると、彼らのまじめな働きぶりは日本人社員の刺激になっているという◆「いつかベトナムで会社を作りたい」「もっと日本で勉強したい」-。若者たちの“熱”に触れ、きっと彼らの、そしてベトナムの未来は明るいと思った。(史)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

記事アクセスランキング