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金を借りれば

2017年04月19日 05時00分

 今、私たちは80年代の「バブル景気」を超える好景気のまっただ中にいるのだとか。第2次安倍政権が発足して以来の「アベノミクス景気」は52カ月連続で拡大が続いており、戦後3番目の長さに達した。今年の秋には高度経済成長期の「いざなぎ景気」(57カ月)超えも見えてくる◆にわかに信じがたいが、好景気を実感している人がどれほどいるのだろうか。むしろ、家計支出に占める食費の割合「エンゲル係数」が29年ぶりの高い水準という数字のほうが実感に近いのでは。円安のあおりで食品が軒並み値上がりし、財布は軽くなる一方である◆自己破産も増えているようだ。個人による自己破産の申し立てが昨年、13年ぶりに増加へ転じている。消費者金融の規制が強化されて減り続けてきたが、代わって銀行カードローンの貸し出しが急増したという。日銀によるマイナス金利で、お金を借りやすくなったというわけか◆シェークスピアの『ハムレット』のせりふ「金は借りてもいけず、貸してもいけずと。貸せば、金を失い、あわせて友をも失う」は、よく知られている。実はこのせりふ、続きがある。「借りれば、倹約がばからしゅうなるというもの」と◆ここはハムレットの金言に従って、不要な借金は極力避けながら身の丈に合った暮らしを続けるしかないな。倹約、倹約と。(史)

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