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復興願いカフェで一夜限り「鎮魂の舞」

平戸神楽荘厳、観客を魅了

2017年05月07日 07時02分

笛や太鼓に合わせて舞う神楽に見入る来場者=伊万里市伊万里町の「LIBCOFFEE」
笛や太鼓に合わせて舞う神楽に見入る来場者=伊万里市伊万里町の「LIBCOFFEE」

 熊本地震からの復興を願い、伊万里市伊万里町のカフェ「LIB COFFEE」で1日、「一夜限りのお神楽カフェ」と銘打って、国重要無形民俗文化財に指定されている長崎県の平戸神楽が披露された。古民家の趣を残した店内は荘厳な雰囲気に包まれ、訪れた人は鎮魂の舞に見入った。

 平戸神楽は約370年前に現在の形に完成されたといい、平戸藩の神職に代々受け継がれてきた。10月下旬に各神社の例大祭で奉納されるのみだが、平戸、松浦の神職有志の8人が、同店オーナーの森永一紀さん(34)の呼び掛けに応える形で実現した。

 披露されたのは全24番中6番。舞には神降臨の願いや悪霊退散、神の御心を和ませるなど、一番一番に意味がある。代表的な舞「二剣」では、真剣の太刀を口にくわえたまま小刀を両手に持って振りかぶったり、転がり回るなど、繰り広げられる妙技の数々を、来場者は固唾(かたず)を飲んで見守った。柳原貴江さん(57)は「繰り返しの動きでもなぜか見飽きない不思議な力を感じた」と引き込まれていた。

 店内では募金箱を設置して寄付を呼び掛けた。今福神社(松浦市)の早田伸次宮司(53)は奉納を終え、「見ていただだいた多くの人の思いが届けば幸い」と話した。

 浄財は8月、森永さんが筋肉を見せつけるパフォーマンス「筋肉かき氷」の男たちを伴って熊本に届ける予定で、知人の米農家を通じて被災地の農業復興に役立てられるという。

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