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 第89回全国高校野球選手権佐賀大会第9日は18日、佐賀郡久保田町のみどりの森県営球場で3回戦3試合があった。3連覇を狙う佐賀商は、2回戦で第3シードの鳥栖を破って勢いに乗る佐学園と対戦。延長14回、4―3のサヨナラ勝ちでベスト8進出を決めた。

 鹿島は杵島商との投手戦を1―0で制し2年連続の8強、敬徳は打線が11安打の猛攻を見せ、唐津西を9―2の7回コールドで破り準々決勝に駒を進めた。

 第10日は19日、同球場で鳥栖工―佐賀北、伊万里商―佐賀西の3回戦2試合があり、ベスト8が出そろう。
2007年7月18日 3回戦(3試合)

佐賀商 4―3 佐賀学園  (みどりの森県営球場・第2試合)
 

10

11

12

13

14

佐賀学園

佐賀商

1x

(延長14回)

【佐賀学園】
北村―島内

【佐賀商】
笠継、吉田―津田
▽三塁打 堀、飯田、古賀翔(商)
▽二塁打 川副、島内、浜田(学)堀(商)

佐賀商、激闘にけり―延長14回サヨナラ

写真
【佐学園―佐賀商】佐学園14回表1死一塁、5番浜田の右翼線を破る二塁打で一走島内(左)が本塁を突くがタッチアウト。捕手津田=みどりの森県営球場

 佐賀商が延長14回サヨナラ勝ちを収めた。14回裏一死走者なしから、古賀翔が左中間を破る三塁打で出塁すると、続く堀が2球目の直球を中前にはじき返し、3時間40分に及ぶ熱戦にけりをつけた。6回裏途中から登板した2番手吉田の好投も大きかった。

 佐学園も最後まで互角に渡り合った。2―3の9回表、坂口の適時打で同点。14回表には一死二塁から浜田の右翼線への二塁打で二走が本塁を突いたが、好返球で憤死し、惜しくも勝ち越しを逃した。

○佐学園粘り及ばず

 激闘の「終幕」を告げる打球が中堅方向に飛んでいく。3―3の延長14回裏、一死三塁。佐学園のエース北村吉亘の投じた178球目は、佐賀商の6番堀にはじき返された。「内角直球。15回まで持ち込みたかった…」。延長突入後は指先のしびれをこらえながら踏ん張ってきた背番号1はうつむいた。

 大会2連覇中の難敵撃破にかけるナインの気力が、攻守両面でみなぎっていた。9回表。3―3の同点に追いつき、なおも一死一塁。ベンチは県内屈指の強打者・4番島内謙志にさえ、ためらうことなく送りバントを命じた。得点にはつながらなかったが、点を取りに行く執念は、相手守備陣に相当な重圧がかかったはずだ。

 その裏の守備。一塁手が邪飛を落球しかけたものの、カバーに入っていた北村が好捕するなど懸命の守備で無死一、三塁の大ピンチをしのぎ、望みをつないだ。「学園の意地、気迫はものすごかった」。試合後、佐賀商ナインもその集中力の高さに舌を巻いた。

 「最激戦」といわれるパートに入った今大会。初戦で第2シード鳥栖を破り、大会2連覇中の王者を「土俵際」まで追いつめた。ノーシードながら中軸の力強さ、堅実な守備は間違いなくトップレベルだった。「死力を尽くすことができたから、悔いはありません」と主将の島内。「私学の雄」が見せた底力は、夏舞台に鮮烈な印象を残した。


鹿島 1―0 杵島商 (みどりの森県営球場・第1試合)

 

鹿島

杵島商

    

【鹿島】
一ノ瀬-江頭
【杵島商】
鳥屋、沖田、佐佐木-大久保

エース一ノ瀬連続完封-鹿島、接戦制す

写真
【鹿島-杵島商】杵島商を打線を完封した鹿島のエース一ノ瀬=みどりの森県営球場
 鹿島がスクイズで挙げた1点を守りきり、杵島商との息詰まる投手戦を制した。2回、先頭の中島が四球で出塁。石永の送りバントと暴投で一死三塁の好機をつくり、江頭が外角の球に飛びついてスクイズを決めた。先発一ノ瀬は緩急を使った巧み投球で要所を締めた。

 杵島商は8回二死満塁など好機で1本が出ず、好投した投手陣を援護できなかった。

○緩急つけ要所締める

 165センチの左腕がマウンド上で大きく見えた。鹿島のエース一ノ瀬和哉が2回戦の唐津青翔戦に続き、この日も杵島商打線をシャットアウト。試合の前後半で組み立てを変える巧みな投球を見せ、チームを2年連続ベスト8に導いた。

 立ち上がりから直球が走った。3回まで毎回奪三振。しかし、中盤以降は中2日での登板からか球威が落ちる。「緩急をつけて打たせて取ろう」。左打者が並ぶ中軸相手に、強気に内角を攻める直球と外に逃げる変化球を投げ分け、狙い球を絞らせなかった。

 昨秋、肩を痛め、投球練習を始めたのは5月終わり。2試合で打線の援護は2点だけと決して楽なマウンドではないが、ナインは失策ゼロで復帰したエースを盛り立てている。

 「今度はきっちり点を取って一ノ瀬を楽にしたい」と捕手で主将の江頭潤将。投手を中心とした堅守を武器に、昨年果たせなかった「4強」に挑む。


敬徳 9―2 唐津西 VS  (みどりの森県営球場・第3試合)
 

唐津西

敬 徳

×

(7回コールド)

【唐津西】 【敬徳】
小島、田中―青木 河島―長崎

▽本塁打 河島(敬)
▽三塁打 牧瀬(敬)
▽二塁打 立石(敬)

敬徳11安打9点―唐津西、9安打実らず

写真
【唐津西―敬徳】敬徳6回裏2死二塁、4番牧瀬が右中間を破る適時三塁打を放ち、9―2とリードを広げる=久保田町のみどりの森県営球場

 敬徳が11安打で9点を奪い、7回コールド勝ちした。4―2の3回裏、二死走者なしから河島が左翼ポールに当たるソロ本塁打を放ち5―2と突き放した。2点差に詰め寄られた直後だっただけに大きかった。終わってみれば4回を除き毎回得点。下位の打者までスイングの力強さが目についた。

 唐津西も9安打を放ったが、盗塁失敗やけん制死などが相次ぎ、3回の2得点にとどまった。