笹沢さんが提唱した「九州さが大衆文学賞」の記事をパネル展示している館内=佐賀市富士町の笹沢左保記念館

 作家笹沢左保さん(1930~2002年)の記念館(佐賀市富士町)に、笹沢さんが提唱した「九州さが大衆文学賞」を紹介するコーナーが設けられた。全24回の選考経過を詳報した佐賀新聞の記事をパネル展示しているほか、過去の受賞作を掲載した作品集が閲覧できる。

 笹沢さんは1988年に同町へ移住し、佐賀を拠点に13年間執筆活動を行った。その傍ら、「地方からの文化発信」を掲げて九州さが大衆文学賞を提唱。自ら選考委員長として2002年(第9回)まで携わり、“新人作家の登竜門”にまで同賞を育て上げた。

 紹介コーナーでは、最終選考での選考委員らのやり取りを掲載した記事を展示。笹沢さんらの批評の様子をうかがうことができる。書籍コーナーも併設し、歴代の大賞受賞作をまとめた作品集全6集や、現在プロ作家として活躍する受賞者らの小説、選考委員の著作もある。

 島ノ江修治館長は「文学賞は、笹沢さんが愛する佐賀に残した功績の一つ。来館者にアピールしていきたい」と話す。

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