土屋鞄製造所の店舗でランドセルを選ぶ親子=22日、東京都足立区

 就活に婚活…小学校入学前は“ラン活”。来年春に1年生になる子どものためのランドセル商戦が早くもピークを迎えている。今年は専門店の職人が作る「工房系」と呼ばれるこだわりのランドセルの人気が急上昇。親らが口コミを頼りに奔走し、既に売り切れた店やインターネットの販売サイトがダウンした店もあるほどだ。

 工房系は一つ6万円以上が多く、特殊な革を使った15万円前後の商品もある。4万円前後が主流のスーパーの品より割高だが、職人が独特の工法を用い手作業で作るため高級感があり、数が少ないことも人気に拍車をかけている。

 祖父母が孫に買うことが多く少子化を背景に「良い物をあげたい」と思う人が増えた。祖父母というスポンサーが付いた親は納得の商品を求めて情報を収集。フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)や口コミサイトでは「どこの商品がいいのか」といったやりとりが増加した。通販の普及により全国どこからでも各地の「工房系」商品を購入できるようになり、ラン活がヒートアップ、ピークを早めた一因とされている。

 奈良県の鞄工房山本では6月20日に来春向けの販売を始めたが5日間でほぼすべてが売り切れた。東京都足立区の土屋鞄製造所では7月1日から店舗やインターネット、電話での受け付けを始めたところ客が殺到。サイトがダウンし、2~3日つながりにくい状態が続いた。店舗でも整理券を配布するなどの対応に追われ、昨年より早いお盆前後には売り切れになる可能性があるという。【共同】

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