緒方さんと作品。「アカペラ」(右)と「鳥のささやき」

■緒方義彦さん「板締め絞り」で幾何学模様

 緒方義彦さん(64)は、東京造形大テキスタイルデザイン科で染色と織物を学び、1981年に武雄市の如蘭塾資料館で染色工房と教室を始めました。同塾の改修を機に、同市若木町に工房と草木染めの教室「杜の染舎(そめや) 茜(あかね)染色工房」を構えました。

 染料は天然の草木や泥で、工房には藍(あい)、茜草、栗の果皮、桜の皮、黄檗(きはだ)(オウバク)など。染色の素材は布と和紙で、布は木綿、絹、麻、レーヨン、和紙は鍋野和紙を使っています。

 織布の藍染めが一番難しいそうで、三角や四角の木片を使う「板締め絞り」という技法で連続した幾何学模様を作り、仕上げていきます。和紙は「和紙型絵染め」の技法を使い、調合した天然の絵の具で染めます。

 「染色は染料になる植物だけでなく、風や光、気候に左右されます。自然の恵みに感謝しながら制作しています」と緒方さん。武雄温泉通りの東洋館のギャラリーに作品が展示されています。写真の作品は「鳥のささやき」(左)と、「アカペラ」と名づけられた鍋野和紙の「和紙型絵染め」。ほのぼのとした心癒やされる作品です。電話は0954(23)3926。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

このエントリーをはてなブックマークに追加