佐賀県議会臨時会の冒頭、発言する山口祥義知事(下)=11日午前

 九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県東松浦郡玄海町)の再稼働を巡り、佐賀県の山口祥義知事が県議会の意見を聞くため招集した臨時会が11日開会し、知事は冒頭で「玄海原発の運転で求められる安全性が確保されていることを県として確認できた」と述べ、再稼働に前向きな姿勢を示した。県議会は13日に賛成多数で再稼働に同意する見通しで、知事もこれを受けて容認する公算が高まった。

 山口知事はこの日「県民の代表である県議会の意見を踏まえ、しかるべき時期に判断する」とも発言。県議会の決議や世耕弘成経済産業相との会談、現地の視察を踏まえて最終判断する見通しだ。

 山口知事はこの日、再生可能エネルギーは安定供給やコスト面など課題が残り、国民生活の安定や二酸化炭素(CO2)削減の観点から原発の稼働は「やむを得ない」という基本姿勢を改めて示した。一方、再稼働に当たっては「住民の理解」などが条件になるとの考えも示した。

 この日の臨時会終了後には、本会議場の傍聴席から「県民のほとんどは反対だ」「金より命」と反対派の怒号が飛ぶ場面もあった。

 山口知事は判断の前提としていた山本公一原子力防災担当相との会談を9日に終え、避難計画をより充実させていく政府方針を確認。今月下旬には自らが玄海原発を視察するほか、世耕経産相と会談する方向で調整している。

 玄海再稼働を巡っては、岸本英雄玄海町長は既に同意を表明している。【共同】

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