町工場が挑戦した人工衛星プロジェクトについて話したアオキの青木豊彦取締役会長=佐賀市の佐賀工業高校

 佐賀市の佐賀工業高(松田一哉校長、826人)で15日、日本のものづくりを支える第一人者を迎える講演会があった。大阪府東大阪市の町工場の力を結集し、人工衛星「まいど1号」の打ち上げに成功した「アオキ」取締役会長の青木豊彦さんが「宇宙に届けた“ものづくりの心”」をテーマに講演し、全校生徒が耳を傾けた。

 東大阪はものづくりの町として知られたが次第に若者が減少し、青木さんは地域に若者の注目を得ようと人工衛星プロジェクトの中心人物になった。打ち上げが成功すると世界中の大人から子どもまで、年間8千人が東大阪へ見学に訪れるようになったといい、「ものづくりの面白さを若者に伝える大切さを改めて感じた」と青木さんは話した。

 青木さんはものづくりには「儲け」が大事といい、漢字で「信」と「者」を組み合わせる通り、儲けるには信頼関係と心の豊かさが必要と説明。生徒たちに「一生付き合える友達をつくってほしい。互いに信じ合い、心を豊かに」と呼び掛けた。

 講演会は、中高生にものづくりに興味を持ってもらい、県内のものづくり企業への就職を促す佐賀県の「戦略的ものづくりプロモーション事業」の一環で開いた。

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