■患者の遺志継ぎ研究者に

 1型糖尿病の患者や家族を支援しているNPO「日本IDDMネットワーク」(井上龍夫理事長、佐賀市)は、この病気の根治につながる研究を助成する「山田和彦賞」を創設した。1型糖尿病で亡くなった患者の遺志を継ぎ、1千万円を1人の研究者に助成する。応募を受け付けている。

 助成は、2014年に亡くなった山田和彦さん=名古屋市=の遺族からの寄付金3千万円を原資に充てる。遺族によると、山田さんは自身の病気が治ることはないと考え、「その時が来たら1型糖尿病の研究をしている機関に遺産を寄付する」と話していたという。遺族はこの遺志をかなえようと寄付を申し出た。

 自薦他薦は問わないが、1型糖尿病の研究に関して一定の実績がある人を助成対象にしている。日本の基礎研究の底上げも目的とし、日本国籍であることを条件にしている。締め切りは6月30日で、募集要項はIDDMネットワークのウェブサイトで公開している。

 岩永幸三副理事長は「治療の質を上げ、最終的には根治につなげてほしい」と期待を寄せる。問い合わせはIDDMネットワーク、電話0952(20)2062。

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