県視覚障害者団体連合会の森きみ子会長(左)をモデルに視覚障害者の誘導方法を学ぶ参加者=嬉野市の嬉野文化センター

 視覚障害者について知るセミナーが7月28日、嬉野市の嬉野文化センターであった。県視覚障害者団体連合会の森きみ子会長と歩行訓練士の南奈々さんが、移動と情報に制約がかかる視覚障害の困難と、誘導のこつを教えた。

 2人は、人間の情報収集は8~9割が視覚頼りとした上で、「視覚障害者はよく耳が聞こえる」などと言われることについて「皆さんの聴覚が眠っているだけ。私たちが特別というわけじゃない」と強調。視覚障害の原因疾患で最も多い緑内障や強度近視、白内障などについて見え方も含めて紹介した。

 視覚障害者の移動についても詳しく紹介。白杖も長さや重さ、先端の石突きなどで多様な種類があり、人それぞれ好みがあることを伝え、点字ブロックや音響信号も種類と役割に沿う適切な設置を訴えた。

 参加者は森会長をモデルに歩行の誘導を実習。視覚障害者に肘を握ってもらい半歩前を歩く基本の形のほか、「90度右に曲がります」「両側に机があって1メートルくらいの隙間を通ります」などの状況説明が重要なことを学んだ。

 佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターが昨年、宿泊施設関係者を対象に開いたものが好評だったことから、誘導に重点を置き広く知ってもらおうと開き、市職員や議員ら約30人が参加した。

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