1971年の渋谷暴動事件を巡り、殺人容疑などで再逮捕された過激派「中核派」の活動家大坂正明容疑者(67)について、逃走を支援していたとみられる中核派が記号で示していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。過激派が使うことが多いコードネーム(別名)でもなく、強い警戒ぶりがうかがえる。

 捜査関係者によると、大坂容疑者が潜伏していたとみられる東京都北区のアジトでは、別の活動家が一般市民を装って警察官の巡回連絡に応じていたことも判明した。

 警視庁公安部は、中核派が大坂容疑者の存在を把握されないよう捜査の目をそらすため、文書管理や警戒を徹底していたとみて、事件当時の詳しい状況のほか、45年余りに及んだ逃走の組織的な支援の実態解明を急ぐ。

 捜査関係者によると、公安部は2012年3月、東京都立川市にあった非公然アジトを家宅捜索。押収した文書を解読した結果、記号は大坂容疑者を示すことが判明した。72年の指名手配以降、生死すら分からなかったが、少なくとも直前までは生存していることが明らかになった。

 16年1月に東京都北区のアジトで発見した文書にも同じ記号を確認。「指名手配に負けない」の記述もあった。12年ごろ、大坂容疑者が書いたとみられる。12年1月に元オウム真理教幹部の平田信受刑者(52)が逮捕されて以降、捜査当局は指名手配犯の摘発を強化。公安部はこの時期に大坂容疑者が中核派幹部に逃走継続の決意を示したとみている。【共同】

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