鈴木隆太さん

■復興に学ぶ意義大きい

 被災地NGO協働センターのメンバーとして約20年、国内外で活動してきた。現在は熊本県西原村で、地震で被災した住宅の再建に向けた住民の意向調査に携わる。暮らしていた場所が崩れたり危険箇所になったり…。慣れ親しんだ住まいや土地を手放すか、とどまるか、住民の悩みは深い。

 「個別の意向を聞き取って、集落で話し合いの材料にしてもらう中間支援をしています。住民同士だと言いづらいこともある。緩衝材のような役目ですね。複数の人が同じ土地での再建を望んでいたり、土地を提供する側にも事情があったり、状況は複雑です。人によっては、人生設計から考え直さないといけない」

 地域づくりの話し合いも行われているが、議論の進ちょくや参加状況には集落によって濃淡がある。

 「住民同士、相手の生活ぶりを把握していると、話し合いもスムーズです。地域の人が普段から強くつながっておくことが大事なんだと実感しています」

 復興の青写真をどう描くか。この問題は、人口が減少傾向にある地方が等しく向き合っている課題と似ていると感じている。

 「どちらも地域の在り方を見直すという点では同じなのかもしれません。被災地の人たちの復興の取り組みを、佐賀の人が現地で学ぶ意義は大きいと思っています」

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