「玄海原発の運転で求められる安全性が確保されていることを県として確認できた」と説明した山口祥義知事=11日午前、佐賀県議会

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、佐賀県の山口祥義知事が意思表示を求めて招集した臨時県議会が11日、開会した。山口知事は安全性の確認と県民の理解を前提に「再稼働はやむを得ない」とする考えを改めて説明した上で、「県として安全性の確保は確認できた」との認識を示した。もう一つの条件となる「県民の理解」の判断では、県議会が13日に示す意思を重視するとみられる。

 山口知事が安全性の見解を示したのは初めて。原子力規制委員会による適合性審査の合格に加え、県が設置した専門家による原子力安全専門部会で議論を重ねて規制委に疑問点を確認したことを挙げ、「運転に当たり求められるレベルの安全性が確保されている」と述べた。

 知事は招集の経緯について、広く意見を聴く委員会や県民説明会を開くなど、県内20市町の首長や各団体代表、県民から幅広く意見を聴いてきたことを強調した。9日に山本公一原子力防災担当相と意見交換したことも踏まえ、「県議会の意見は極めて大切」として議会に意思表示を求めた。

 会期は13日まで3日間。12日は土井敏行(自民)、徳光清孝(県民ネット)、井上祐輔(共産)、木村雄一(公明)、藤崎輝樹(県民ネット)、野田勝人(同)、内川修治(一真の会)の7議員が質疑する。最終日は、容認を含めた複数の決議案を採決する見通し。

 山口知事が最終判断の前提とする世耕弘成経済産業相の来県は、4月下旬で調整している。自らの玄海原発視察に関しては、記者団に対し「九電がどのような考えで原発と向き合っていくのか、考え方を再確認するのが一番の目的」と語った。経産相との会談や原発視察を経て最終判断を示すとみられる。

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