玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働問題で、山口祥義知事が判断に際し「極めて大切」と位置付ける臨時佐賀県議会が11日開会した。山口知事が「安全性の確保を確認」と言及したことに対し、各会派からは「これまでの経緯を踏まえたものだろう」と一定の理解を示す声がある一方、「根拠が希薄」「前に進めるためのアリバイ作り」との批判も上がった。

■「議論の経緯踏まえ説明」

 再稼働「容認」の決議案提出を予定する最大会派・自民の石井秀夫会長は「県民説明会や議会での議論などを踏まえた説明だった」と述べ、安全性確認への言及にも「専門部会や第三者委員会、(県内市町の首長と意見交換した)GM21などを踏まえたということだろう」と推し量った。

 公明の中本正一議員は「知事は安全性の確認と住民理解が前提だと説明をしてきたので、安全性に関しては踏み込んだ印象」と語り、「住民理解については、どこまで進んだのかという認識も示されず、言葉が足りない」と不満を示す。「2日目の質疑でしっかり確かめたい」と強調した。

■「根拠希薄、アリバイ作り」

 慎重姿勢の会派からは疑問の声が上がる。県民ネットワークの徳光清孝議員(社民)は「単にこれまでの経緯を説明したにすぎず、なぜ今、臨時議会なのか分からない」と改めて疑問を投げ掛ける。安全性に対しても「避難計画を含めて十分な安全、安心が確認できたと言えるのか。県民には不安の意見が多く、少しずつステップを前に進めていくようなアリバイ作りでしかない」と語気を強めた。

 共産の武藤明美議員は「原子力規制委員会の回答だけで確認できたというのは大間違い。根拠があまりにも希薄」と批判する。再稼働に慎重な意見を聞く姿勢に欠けると指摘し「反対する科学者の意見は単に集めて(県の)ホームページに載せただけ」と県の対応を問題視した。

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