新たに県産種雄牛に認定された「清武平」号

 佐賀県や学識経験者、JAなどでつくる「県和牛改良検討会」(会長・和田康彦佐賀大農学部教授)は、肉量や肉質などが優れた県産種雄牛(しゅゆうぎゅう)に、新たに「清武平(きよたけひら)」号を認定した。認定は2年ぶり9頭目。精液を採取、凍結して人工授精に使われる。県内の農家に良質な精液を安定的に供給できるようになり、佐賀牛ブランドのさらなる発展が期待される。

 「清武平」号は、日本を代表する種雄牛「平茂晴(ひらしげはる)」号と、霜降りの度合いの遺伝的能力評価が県内トップクラスの雌牛「みき」号の交配で2011年12月に誕生した。武雄市山内町の県畜産試験場で管理し、所有者のJAさがが精液の販売を行う。

 「清武平」号の産子の枝肉重量や肉質を調べたところ、去勢の場合、肉質の評価で重要とされる脂肪交雑の指標(BMS値)は8・2で歴代最高を記録した。最高級のA5等級を産出する割合は75%で、県平均の36・7%を大きく上回った。

 枝肉重量は487・9キログラム。県平均を7・3キログラム上回り、ロース芯面積も県平均よりも2・7平方センチ多い61・6平方センチだった。

 現役の種雄牛は3頭目。これまでの2頭は肉質に優れた「但馬系」と重量が特徴の「気高系」が1頭ずつで、清武平は両方のバランスが取れた「藤良系」に区分される。県畜産課は「質量兼備のいい種雄牛ができた。3つのラインアップがそろったことで、優秀な種を確保できるようになり、今後の佐賀牛生産への貢献が期待される」と話している。

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