人気ユニット「Flower」のボーカルとして活躍する鷲尾伶菜さん。「E-girls」の中心メンバーとして紅白出場も果たした=東京都内

■唐津市出身、切なさと力強さ兼ね備えた歌声

 3万人のオーディションを勝ち抜いた鮮烈なデビューから間もなく6年。「EXILE」の妹分ユニット「Flower」のボーカルとしてグループを引っ張ってきた。切なさと力強さを兼ね備えた歌声は10代、20代の共感を呼んでいる。唐津市出身の鷲尾伶菜さん(23)。佐賀新聞のインタビューで、これまでの歩みを語ってもらった。

 鷲尾さんが加入した時は9人だったFlower。メンバーの卒業や引退で現在は6人になり、3人いたボーカルは鷲尾さん1人になった。決して順風満帆だったわけではない。

■不安からやる気に「強くなれた」

 「1人で歌うことが不安でした。今まで3人で表現してきた楽曲を、どう飽きさせないで聴かせるか心配ばかりで。考え込んじゃうのでプレッシャーに弱いタイプです。メンバー編成が変わったここ3年はスタッフの皆さんからアドバイスをいただきながら、『Flower』らしさって何だろうと試行錯誤を続けてきました」

 デビューから半年後のインタビュー記事が佐賀新聞に掲載されている。17歳のころの私服姿の写真を見て「若いですね。必死でしたね。未来が見えていない状況で」と目を細めた。2度の単独ツアーを成功させ、「E-girls」の中心メンバーとして紅白出場も果たした。はた目にはシンデレラストーリーに映る。

 「今の状況に慣れることはないし、毎日必死です。1人になって責任の負い方が全く変わった。その分、少し強くなれたとも思います。不安からやる気に変わって、私が引っ張らなきゃいけないなと」

 夢はアリーナツアーで、そのための努力は惜しまない。

 「次の活動の準備やレッスンの日々です。夢がかなってそのステージに立った時、みんなに納得してもらえる自分でありたい。並大抵の努力ではできないことだと分かっています」

■友だちと日常共有、佐賀弁に癒やされ

 今でも佐賀の友だちと連絡を取り合い、刺激を受けているという。

 「小学校から高校まで一緒だった友だちで月1回くらい電話します。佐賀弁を聞くだけで懐かしくて癒やされる。『最近どうなの』とか、日常を共有し、報告しています。結婚して子どもがいる同級生もいて、そういう話を聞くと、いろんな人生、夢や目標があるんだなって思います」

 「佐賀が大好き」という鷲尾さん。地元を盛り上げるためにできることは何かないか探している。

 「今は正月にしか帰省できない。もし、仕事に絡めて佐賀に行き、それを発信できたらいいなと思います」

 佐賀新聞にも思い出がある。小学6年の時、「ボクの夢私の夢」のコーナーで「動物にやさしくできるトリマーになりたい」と書いた。

 「ははは。小さいころから歌手になりたかったのですが、必死に隠していました。友だちにも親にも言わなかった。トリマーはかりそめの夢ですね。動物好きだし、まぁいいかって。歌手になって、みんな『うそでしょ』って驚いています。そういう内気なところは今も変わらない。人前で歌うのは手に汗をかくほど苦手です。でも、やっぱり歌が大好きなので、頑張れるんです」

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