(上)田植えの行われた水田(左)物見やぐらから見た「弥生の大野」

 吉野ケ里歴史公園の田植えも5月の末に行われ、水田の美しい季節がやってきました。子供の頃、水の張られた水田の上を吹き抜ける涼しい風が心地よく感じた事を思い出します。今年も豊作を期待します。この豊作への願いは、弥生時代からお米を食べる日本人の大切な願いだったと思います。しかし、日照りの年もあれば、長雨の年もあります。秋の収穫までは気が抜けません。またそれだけに豊作となれば喜びも倍増です。

 来園されたお客様から「吉野ケ里遺跡からは水田が見つかっていないと聞きました」という声が時々あります。確かに、吉野ケ里から水田の遺構は発見されていません。現在、米作りが行われているのは仮の水田で、実際見つかった水田ではありません。本来あったであろう水田は、丘の上にある環壕集落の内側ではなく、「弥生の大野」と呼ばれている芝生エリアが一番の候補地です。この場所は、公園化される以前に水田として使われていましたので、可能性は十分ありそうです。ですが、まだ未調査です。いつか発掘されて、弥生の水田が姿を現せばいいなあと思っています。(吉野ケ里ガイド・福田幸夫)

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