座談会で嬉野の魅力や可能性を議論した(左から)茂木健一郎さん、谷口太一郎市長、「あったかまつり」の木原靖弘実行委員長、「意と匠研究所」の下川一哉社長=嬉野市和多屋別荘のザ・コットンクラブ

 12日まで開催中の地方創生イベント「嬉野デザインウィーク」で5日、アートの観点から地域の魅力を再発見するトークセッションが開かれた。第1部の座談会は、茂木健一郎氏をコーディネーターに、「意と匠研究所」の下川一哉社長、「あったかまつり」の木原靖弘実行委員長、谷口太一郎市長が「嬉野のクリエイティブ資源と発信」と題し意見を交わした。第2部では、漫才師で絵本作家の西野亮廣(あきひろ)さんが、25万部販売の絵本「えんとつ町のプペル」の制作と広め方を独演会で紹介した。

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パネリスト    下川  一哉氏 (「意と匠研究所」社長)

         木原  靖弘氏 (あったかまつり実行委員長)

         谷口 太一郎氏 (嬉野市長)

コーディネーター 茂木 健一郎氏

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 下川 まず各自自己紹介と佐賀との関係から。私は佐賀市の出身。雑誌「日経BP」の編集を20年務め、作り手とものづくりをしたくて退社し会社をつくった。有田焼400年事業のデザインディレクターとして「USEUM ARITA(ユージアム アリタ)」を総合監修した。

 茂木 僕の母親は唐津生まれ。佐賀を歩いていて、本当に魅力を感じる。福岡にはないじんわりとした魅力が嬉野や佐賀にはある。それが何なのか見つかれば、すてきな流れになる。

 木原 嬉野をつまらないと思ったことはないが、もっと町を楽しくしたい。若手から「自分たちもあったかまつりで何かを作りたい」と言われ今回、「なまずの寝床」を作った。これまでも市民参加はあったが、今回は延べ600人が協力した。

 下川 ナマズのランタンはよそでも作れるが、(豊玉姫の使いという)物語を背景にこれほど力強く作れるのは、豊玉姫神社があるここだけ。神秘的な物語とキャラクター性を見つけ出して表現しただけで勝ちパターン。「なまずの寝床」という名前も、ありそうでない。来年もナマズで行ってほしい。豊玉姫神社の白ナマズは、ミニチュアなどがあってもいいかも。

 茂木 嬉野の課題は。

 谷口 20年前はバブル崩壊で厳しかったが、ようやく旅館も観光客を取り戻してきた。若い人が来て楽しめる仕組みを作りたい。茶や焼き物を生かした体験型の観光などを早く整えたい。

 茂木 デザインウィークで青森県弘前市と連携したが、他にもできそう。

 下川 吉田焼と津軽塗のコラボとか。

 茂木 嬉野は人の力をすごく感じる。今回は子どもたちも制作に参加したと聞いた。

 谷口 「なまずの寝床」には相当入って努力してくれた。将来、大きな力になると感じている。

 木原 子どもたちが経験することで地元愛が出てくるのが夢だ。

 下川 嬉野を訪れる人にも制作を手伝ってもらっては。僕はやりたい。

 茂木 最後にひと言。

 谷口 今回デザインウィークに初めて参加したが、参加地はたくさんある。次年度はもっと連携が深まればと思う。

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