吉富貞雄さんと文代さん=小城市小城町の八頭司伝吉本舗小城駅通り本店

■和仁窯の吉富さん

 伊万里市で38年前から窯元「和仁窯(わにがま)」を営む吉富貞雄さん(64)、文代さん(同)が、小城市小城町の八頭司伝吉本舗小城駅通り本店で個展を開いている。お互い今年の有田国際陶磁展で入賞した作品を中心に、貞雄さんの陶器約30点と文代さんの磁器約20点、文代さんが県内の古民家を描いた水彩画10点が並ぶ。6月末に作品を入れ替え、7月30日まで。

 貞雄さんの「彩土象嵌手壷(さいどぞうがんてつぼ)」は、細かい手作業が光る作品。幅25センチ×高さ36センチに形成したつぼの表面を削り、顔料を混ぜて色を付けた土(彩土)を埋め込んで波紋のような模様を描く。

 文代さんが約20年作り続けている陶筺(とうばこ)作品「染錦(そめにしき)ヤブテマリ図陶筺」は26センチ四方の陶製の箱。コバルトで下絵を描いて焼いた後、絵の具で愛らしい花々の色を付けている。年間15点前後を約20年描き続けているという文代さんの水彩画「古民家の風景」は、かやぶき屋根の古民家を囲む田園や山々の風景を描いた穏やかな景色が広がっている。

 貞雄さんは「手間暇かかる象嵌や作家が少ない陶筺など、出会う機会の少ない作品を楽しんで」と話していた。

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