武雄市の中学2年生が今年から「認知症サポーター養成講座」を受講している。早い時期から認知症のことを知ってもらい、安心して暮らせるやさしい町づくりを進めようと市健康課が発案した。生徒は認知症のイロハから正しくやさしい対応法まで学び、理解を深めている。

 講座は市内全6校で開いている。授業に職場体験があり、福祉施設に行く生徒も多い2年生を対象にした。

 武雄中では8日、山内町の「認知症について語る会 さつき会」(音成志津子代表)が2年生198人に講座を開いた。

 認知症や認知症サポータについての講話で開講。「加齢に伴う物忘れと認知症は違う」という基礎から、記憶障害などの中核症状と不安や徘徊(はいかい)などの周辺症状があること、「二つのことを一度に言うと分からない」などの具体例を聞いた。

 不思議そうに聞いていた生徒たちも「自尊心を傷つけない、驚かせない、急がせない」ことが大切なことや、「丁寧に一つずつ説明すると理解できる」と具体的な接し方を聞き、理解を深めていった。買い物のレジで小銭を出せないおばあちゃんにどう対応したらいいのかを学ぶDVDも視聴して、意見を出し合った。

 音成代表は「あたたかい見守りと適切な助けがあれば、認知症の人も町で生きていける。みなさんが杖(つえ)になって」と呼び掛けた。生徒たちは「後ろからではなく、正面から声をかける大切さが分かった」「相手の気持ちになって考えるようにしたい」などと感想を話し合っていた。

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