佐賀県は9日、2008年度まで実施していた「県看護師等修学資金」で、担当者が事務手続きを怠り、23人分の事務処理が遅滞していたと発表した。未処理案件を処理する過程で、返還金を本来の金額より少なく算定していたケースがあったことも判明した。対象者2人に不足分計54万円の返還を求める。

 修学資金は看護師や理学療法士などの養成施設の在学者が対象で、県内医療機関への就業促進を目的に貸与してきた。従事した期間などの条件によって返還が全額か一部免除される。12年3月から15年6月まで、県に届いた返還の猶予申請などを担当者が処理しなかった。管理職が事態を把握したのも1年後の16年5月だった。

 滞っていた事務を進める中で、「処理済み」文書の中に、以前の担当者が返還額の算定を誤っているケースが2件、見つかった。いずれも本来の金額より少なく、当事者には18万円と36万円の不足分を支払うよう依頼している。

 県医務課は「相互に確認するなど組織的に処理し、進捗(しんちょく)管理するシステムが構築できなかった」と原因を挙げ、今後は「複数の職員で分担し処理する」としている。

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