■県警まとめ、高齢者事故相次ぎ関心か

 2016年に佐賀県で運転免許を自主返納した人は1438人で、過去最多だった前年より23・0%(269人)増えたことが9日、県警のまとめで分かった。ドライバーの高齢化とともに高齢者による交通事故が社会問題化し、返納への関心も高まったことが要因とみられる。 

 県警運転免許課によると、返納者の96%の1375人が65歳以上の高齢者で、うち75歳以上は925人。返納した理由は「視力など身体機能の低下の自覚」が最も多い937人で、全体の65%を占め、次いで「運転の必要性がない」の407人(28%)。家族が促したケースは92人(6%)だった。免許更新時の運転適性相談の結果を踏まえて返納した人は2人いた。

 免許を持っている65歳以上の人は13万8125人。全体の24・4%で、ドライバーの4人に1人は高齢者になっている。75歳以上は4万5038人(8・0%、暫定値)で、10年前から2倍近く増えている。

 県内では高齢者が原因者となる人身交通事故が増加傾向にあり、全体の約2割を占めている。16年に発生した死亡事故34件のうち65歳以上が原因になったのは35%の12件。75歳以上でみると24%の8件だった。

 直近の統計では、県内の75歳以上の運転者の免許返納率は九州で最も低い1・75%(15年)にとどまる。

 県警は昨年4月から、認知症や意識障害の相談に応じる医療系相談員2人を配置している。3月には、認知症が疑われる高齢者の事故対策として、免許更新時の検査を強化する改正道交法が施行される。運転免許課は「運転に不安がある人は相談してほしい」と話す。

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