シカの可能性もある動物が生息の痕跡を残した地点に監視カメラを設置する県や市の担当者=伊万里市脇田町

■県、食害対策などで

 佐賀県内では生息していないとされていたニホンシカの目撃情報が相次いだことを受け、県は9日、3月に目撃された伊万里市木須町の採石場周辺など5地点に17台の監視カメラを設置した。シカの個体を確認するとともに行動範囲や生息の痕跡を調べ、農産物や山林への影響を食い止める。

 シカは食欲が旺盛で、あらゆる農産物に食害をもたらすだけでなく、食料が不足し始めると樹皮をはがし立ち枯れさせて山林を荒らすこともある。伊万里市での目撃情報に続き、5月上旬には佐賀市大和町松瀬の山間部でも登山客からの情報が寄せられた。

 監視カメラは、動いた物を感知すると自動的に撮影してSDカードに記録し、夜間も撮影できる。県や市の農林担当者がシカのものである可能性がある足跡やふん、木の葉や新芽をかじった痕跡があった地点を巡回し、近くにある木の幹などに手のひらサイズのカメラをくくりつけた。

 県伊万里農林事務所の桑原宏司副所長は「シカの個体数が増え過ぎると、農地にも出てきて大きな被害をもたらす可能性もある。今のうちに対策を打ち、人間とシカがすみ分けして適切な環境を維持したい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加