九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市では、発生から1カ月がたってもなお、5人の行方が分かっていない。佐賀県内から7月25日まで派遣されていた「緊急消防援助隊」の隊員は、「蒸し暑さも加わり、捜索は厳しい作業になっているだろう」と推し量る。

 援助隊は県内5消防本部の隊員で構成し、豪雨が発生した7月5日から21日間、朝倉市や大分県日田市などで行方不明者の捜索や救急活動をした。投入した隊員は計400人を超える。

 朝倉市では、濁流にのまれた集落で2週間、捜索活動をした。上流で1人が行方不明になり建物内の土砂もかき出して捜したが、発見には至らなかった。隊長を務めた佐賀広域消防局の砥川勇人さん(53)は「大量の流木に阻まれ、もどかしかった」と振り返る。

 現地は蒸し暑い日が続き、鍛錬を積んだ隊員にとっても過酷な作業になった。被災者の思いを受け止めながらも隊員の安全を優先し、休息をとらせた。砥川さんは「不明者を発見できないまま引き揚げたので心苦しい思いをしている。一日も早く見つかってほしい」と願う。

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