授粉に使った小型ドローン(産業技術総合研究所提供)

 昆虫サイズの小型ドローンと特殊なジェルを使って、人工的にユリの花に授粉することができたとの研究成果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)のチームが9日付の国際科学誌電子版に発表した。

 農作物の受粉に必要なハチは世界的に減少しているとされ、大きな問題になっている。実用化にはまだ技術的課題があるが、チームの都英次郎・産総研主任研究員は「将来的には人工知能(AI)などを活用して、本物のハチの代わりに授粉するものを作りたい」としている。

 チームが“人工のハチ”として選んだのが、市販のフル充電で3分ほど飛行できる縦横約4センチ、重さ約15グラムの小型ドローン。花粉を運ぶため、機体下部にチームが開発した特殊なジェルが塗られた馬の毛を装着した。一般の接着剤はすぐに乾燥してしまうが、このジェルは粘り気を長期間保てる構造で、花粉を吸着できる。【共同】

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