議員からの質問に答弁する山口祥義知事=県議会

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働の是非を論議する臨時県議会は2日目の12日、安全性や県民の理解などについて質疑を行った。最終日の13日は、最大会派の自民党が提出する「容認」の決議が可決される見通し。山口知事は答弁で世耕弘成経済産業相の来県と九電への再確認を4月中で調整していることを明言した。早ければ月内にも最終判断する。

 質疑で山口知事は、最終判断の前提とする県民の理解に関して、「県民の代表である県議会の意思をしっかり尊重することが大切」と繰り返し、13日に可決される決議を重視する考えを強調した。市民団体などからも要望が出ていた公開討論会の開催や県民説明会の追加開催は、否定した。

 今後の手順では、県議会の意思表示、世耕経産相の来県、玄海原発視察を含めた九電の姿勢の再確認を挙げ、「現時点では、この3点を踏まえて判断していく流れになっていく」と説明した。判断時期は、これらの具体的な日程が決まっていないことから「はっきりとは申し上げられない」と述べるにとどめた。

 臨時議会を招集して意思表示を求める理由について、一連の説明会や意見を聴く取り組みが終わるのを見守っていたとした上で「できるだけ早いタイミングでと考えた」と答えた。県議から「知事の都合」と批判されると、「県議会で方向性を検討してほしいという素直な気持ちで申し上げた」と返した。

 質疑は、再稼働の必要性や避難計画、事故時の責任などを7議員がただした。

 決議案は、自民(25人)が「再稼働の必要性が認められる」などとし、県民ネットワーク(4人)のうち社民を除く民進の県議ら3人も「再稼働せざるを得ない」などとする「容認」の内容になる。自民と民進で一本化を協議したが、折り合わなかった。公明(2人)などは自民案に賛成する見通し。一方、共産(2人)と一真の会(1人)は、知事に拙速な判断と同意をしないよう求める決議案を共同で出す。

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