国営諫早湾干拓事業を巡る開門差し止め訴訟の和解協議に関連し農水省は28日、福岡県庁を訪ね、開門に代わる漁業環境の改善策として示している基金案の受け入れを求めた。福岡県は漁業団体の意向を見極めたいとして、明確な諾否の回答をしなかった。

 農水省は、長崎地裁の和解協議で裁判所から4県と各漁協・漁連に対して、基金案の受け入れの諾否について意見を聴くよう求められたことを報告し「解決に向けて、受け入れていただきたい」と要請した。福岡県の服部誠太郎副知事は、開門調査を求めるスタンスに変わりはないとした上で「漁業団体の意向をみて考えていきたい」と述べるにとどめた。

 和解協議で長崎地裁は27日、基金案は4県と漁業団体の協力が不可欠として、次回の9月6日までに諾否を聴取するよう国に指示している。8月4日までに佐賀、長崎、熊本各県と漁業団体を回る。

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