子ども一日民生委員として一人暮らしのお年寄りの話を聞く小学生=嬉野市嬉野町

 子どもたちが民生委員の仕事を一日限定で体験する取り組みが7月31日、嬉野市嬉野町であった。委嘱を受けた同町の小学5、6年51人が、近所の独居老人宅を訪問し、脚が弱り外出が難しくなったり、ささやかな楽しみを見つけながら生活している高齢者の実態を知った。

 市公会堂で委嘱式があり、この事業を主催する同町民生児童委員協議会の松本龍生会長が「民生児童委員は身近な人たちの困りごとを手助けしたり、市役所や区長、小学校の校長につないでみんなが幸せになるよう努めている。体験したことを大人になったら人のために使ってほしい」とあいさつ。51人に委嘱状を手渡した。

 その後は民生委員と一緒に自宅近くの独居老人宅を訪問。嬉野小5年の古川陽斗君(10)は、民生委員の大島峰子さん(72)とともに同じ温泉2区の山口芳子さん(89)宅を訪ね、日常の買い物や趣味、健康、友人との付き合いなどについて質問した。

 山口さんは習っていた三味線を、体が弱くなって続けられなくなり、「やめるのは悲しい」などと打ち明けた。聞き取りを終えた古川君は「近所のお年寄りと話す機会はあまりないけど、一人では生活が大変なんだと思った」と感想を話した。

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