ミカン箱をデザインした長尾夏海さん(左)と佐藤美晴さん

完成したミカン箱のデザイン。側面にほのぼのとしたタッチで太良町の風景を描き、開閉部分は空をイメージした

 太良町産のミカンを応援しようと、有田工高(有田町)の生徒が太良産専用のミカン箱を製作した。箱の上ぶたに空、側面には山から有明海沿岸までの町の風景をほのぼのとしたタッチで描き、果実を育む自然の豊かさを表現した。箱はこれから量産し、ミカン農家に活用してもらう。

 担当したのは、同校デザイン科3年の佐藤美晴さん(18)と長尾夏海さん(18)。太良町のミカン農家らでつくる「太良シトラス会」が東京都内の大学や有田工高と取り組んでいるプロジェクトの一環で、昨年6月から現地視察やデザインに取り掛かった。

 箱の絵は、割り箸を使った紺色の線で描いた。側面の4面は、潮が満ちている時間帯と引いている状態の風景を2面ずつ表現し、海中鳥居やノリ養殖の様子、海水浴場なども描き込まれている。山にはミカンを表すオレンジ色の点をいくつもちりばめた。4枚の上ぶたのうち、開けた時に見える下の面には、町の地図と観光情報を記した。

 2人は町役場で岩島正昭町長に完成を報告した。岩島町長は「バイヤーが変わったものを求めている東京の市場でも、きっと目を引く」と評価。同席したシトラス会の早津昌俊会長は「見る度に太良の良さがじわじわと伝わる。箱に負けないミカンを作りたい」と話した。

 長尾さんは「実際に自分の目で見て感じた太良町の魅力を、視覚的に伝えられるように意識した」、佐藤さんは「いろいろな人に太良に興味を持ってほしい」と話した。シトラス会のメンバーたちはふるさと納税の返礼品用の箱として、3月頃か来秋から使う予定。

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