大空小での経験を語る初代校長の木村泰子さん=唐津市の高齢者ふれあい会館りふれ

学校教育地域とともに

 「不登校児ゼロ」の取り組みが注目を集め、「みんなの学校」として映画化もされた大阪市立大空小学校の初代校長・木村泰子さんが23日、唐津市で講演した。木村さんはすべての子どもが安心して学べる学校を地域とともにつくる大切さを訴えた。

 大空小は教職員だけでなく、地域の人も「サポーター」として学校で子どもたちを見守る。全校児童260人中50人が発達障害などの問題を抱えているが、「『障害児』とひと言でくくれる子は存在しない。レッテルを貼ることは排除につながる」(木村さん)と全員が同じ教室で学ぶ。

 木村さんは、公立学校は単に勉強を教える場ではなく「小さな地域として目の前で起きるトラブルを生きた学びに変えることが役割」と強調。教職員1人の能力には限界があり、「困ったら人の力を活用することも求められる力」とした。

 学校運営に地域を巻き込む“秘訣(ひけつ)”は「地域住民が学校に来て、地域の宝(子ども)を育てるのは当たり前のこととバンバン発信した」と語った。

 3児を子育て中の樋口あさみさん(29)=唐津市=は「どう声かけし、接しようかと考えると難しいが、『この子はどうすれば安心できるか』と考えれば難しくない。気持ちが軽くなった」と話していた。

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