売茶翁が使ったとされる僊か(復元)に贈呈品を入れ、ローマ法王の元へ送り出した出発式=嬉野市嬉野町不動山地区の大茶樹前

 ローマ法王に贈るうれしの茶の出発式が26日、嬉野市嬉野町不動山地区であった。うれしの茶発祥の地とされる同地区には、キリシタンが迫害を逃れて移り住み、殉教の伝説も残ることから、市が2013年に贈り始めて今年で4年目。3種類の新茶や茶器を贈り、茶業関係者や地域住民ら約40人が見送った。

 贈ったのは、蒸し製玉緑茶、釜いり茶、紅茶を各100グラムと、市内で生産される肥前吉田焼の茶器3セット。東京のローマ法王庁大使館を通じ、バチカンのローマ法王フランシスコに届けられる。式では、高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう)が茶や道具を入れ持ち歩いたとされる箱「僊〓(せんか)」に贈呈品が入れられ、車で出発した。

 出発式で谷口太一郎市長は「キリシタンの方がこの地でいろんな苦労をされて茶ができた。将来的にはこの地区の子どもたちと一緒にローマへ直接献上したい」と希望を語った。長崎のキリスト教会群が世界遺産に推薦されることについても「世界遺産になれば、当地に残るキリシタンの祈りの場とも関連し、新たな交流につながる」と期待した。

※〓は穴カンムリに果

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