料理コンテストで高校全国1位になった川崎遙海さん(左)と木寺日向子さん=牛津高校

全国1位になった川崎さん・木寺さんの作品(提供写真)

 小城市の牛津高校食品調理科3年の川崎遙海(はるみ)さん(18)=佐賀市=と木寺日向子さん(18)=伊万里市=が、11月上旬に石川県で開かれた全国高校生クッキングコンテストで、最高賞の金賞(文部科学大臣賞)に輝いた。このコンテストで同校は4連覇。2人は「先輩たちが築き上げた功績を今回も引き継ぐことができた」と笑顔をほころばせた。

 コンテストは実業系高校の“総体”と称される「全国産業教育フェア」の一部門。恒例だった隔年開催ではなく、昨年に続き開かれることになり、川崎さんと木寺さんがペアを組み、メニュー作りから励んだ。

 今回は「家族のための休日ランチ」をテーマに「麩(ふ)」を食材に使った。2人は、麩にバターと砂糖を塗り込み、オーブンで焼いてキャラメル状にしてサクサク感のあるスイーツに仕立てた。また、開催地・石川県の郷土料理「治部煮」の食材に三瀬鶏を使うなど5品目の「故郷・家族へ。感謝のランチ」を考案した。

 全国55点の応募から書類選考を通過し、本番は8校が頂点に挑んだ。実技は50分間で3人分を作る。2人は役割分担を決め、秒単位で調理順を決めていた。

 しかし大会当日、練習では事前に輪切りしておいたタマネギを、皮をむいた段階から調理するよう指導を受けた。調理担当の川崎さんは動揺し、開始前、タマネギだけを見つめ、どの時点で輪切りをするか、段取りの微調整に焦った。

 木寺さんに「練習通りすれば大丈夫」と声を掛けられ、川崎さんは平常心を取り戻し、開始後早い時間に約1分でタマネギを切り分け、リズムを取り戻した。それでも調理終了は制限時間ぎりぎりだった。

 「寒色系の皿に暖色系の料理を盛り付けることで、温かい食感を味わえる」という木寺さんのアイデアで、料理は有田焼の染付の皿に盛った。料理は最高の仕上がりだったが、結果発表を聞く間は連覇の重圧感で2人は緊張したという。

 「優勝を逃したら牛津に帰れない」とまで覚悟した川崎さんは、金賞受賞の知らせに今までにない安どを感じた。2人は「次はいつ開催か分からないが、連覇だけは狙ってほしい。それが、自分を大きく成長させるチャンス」と後輩にエールを贈る。

『故郷・家族へ。感謝のランチ~18年間の「ありがとう」を込めて~』

〈メニュー表〉

●ポテトをまとった玄海産タイのポアレ

●佐賀県版治部煮

●呼子のイカと女山大根 梅ジャムマリネ

●秋の炊き込みごはん ~有明海の香りとともに~

●車麩ラスクキャラメリゼ クリームチーズ 干し柿添え

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