人気刑事ドラマの劇場版「相棒 劇場版(4)」の公開キャンペーンで、主演の水谷豊と反町隆史がロケ地の福岡県北九州市を訪れた。50万人が集まる盛大なパレードシーンが見せ場となる本作。昨夏の撮影時には同市の目抜き通りを封鎖し、約3千人ものエキストラが参加した。2人は撮影を振り返り、「北九州の皆さんの協力が無ければこの映画はできなかった」と感謝を述べた。
国際犯罪組織が少女を人質に取り、日本政府に身代金を要求する事件が発生した。その少女は7年前に英国で起こった集団毒殺事件の生存者で、事件直後に誘拐されていた。杉下右京(水谷)ら特命係の2人は、組織を追って来日した国連犯罪情報事務局の元理事とともに捜査に奔走。組織の真の標的が、世界スポーツ競技大会の日本選手団凱旋(がいせん)パレードに集まる50万人の見物客だと知り-。
4人目の相棒・冠城亘役で、劇場版初出演となる反町は「長期シリーズだからどのキャストも体に役が染み込んでいる。その中に参加するのはうれしさ以上にプレッシャーがあった」と語る。一方、水谷は「ソリ(反町)が相棒役の時に映画が撮れなかったら、どうしようかと心配でした」と、映画の完成にほっとした表情を見せた。
「真実の愛」をテーマとする映画の核心について、「ラストには事件解決だけでは終わらないものが残る。我々はそれにどう接するか、そのメッセージ性は『相棒』ならでは」と2人。過去作以上に派手なアクションシーンなども見どころに挙げながら、「新しい“相棒っぷり”にも注目を」と呼び掛けた。
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映画「相棒 劇場版(4)」は、イオンシネマ佐賀大和と109シネマズ佐賀で11日公開。