試合終了後、何人もの選手がその場に倒れ込む姿が、全力を出し切ったことを象徴していた。前半2点を奪った鳥栖が、清水の反撃を1点にしのいで今季初の連勝。敵地2連戦を前に今季初めて一けた順位に浮上した。

 「戦術やフォーメーションなど新しいものを取り入れる中で、選手たちは積極的にトライしてくれている」とフィッカデンティ監督。その言葉が体現されたプレーがこの日の2点目だった。

 前半20分、DF吉田、FW田川とつないだボールをFWイバルボがワンタッチで中央のMF原川へ。「スムーズな流れでいいパスを入れてくれた」と原川。鋭く右足を振り抜き点を奪った。

 中盤の選手は試合前、前線の3選手と攻撃の形を入念に確認した。「複数の選択肢を持った状態でプレーできている」(原川)と手応えを得ていたが、早速結果に結びつけた。

 ゴールをお膳立てしたイバルボは「バリエーションを増やすことが僕の役目。同じ感覚をみんなで共有できたからこそ生まれたゴール」と胸を張った。4月1日以来のフル出場。持ち味のキープ力を生かして相手の攻撃の芽を何度も摘んだ。

 今季は選手たちのけがやコンディション不良もあり、メンバーを流動的に入れ替えながら戦っている。そうした中での連勝に「この勢いを切ることなく戦っていきたい」とフィッカデンティ監督。上位を走る柏、横浜Mとの対戦を前に得た勝ち点3の大きさをかみしめていた。

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