福岡県西方沖地震で倒壊した鳥居の保存碑=鳥栖市原町の菅原神社(佐賀県提供)

 「防災の日」(1日)に合わせ、佐賀県は災害歴史遺産に関する情報を募集する。県内の建造物や記録などを災害の観点から見つめ直し、防災の意識を高めるとともに埋もれている教訓を受け継いでいくのが狙い。災害歴史遺産をまとめるのは初めての取り組み。

 募集するのは災害を伝える石碑や遺構、神社仏閣に残る災害記録などのほか、災害を契機に始まった地域の祭りや災害に由来する地名も含む。集まった情報を基に災害歴史遺産をデータベース化し、防災講習や学校の教材で活用する。

 鳥栖市の菅原神社では、2005年3月の福岡西方沖地震で倒壊した鳥居が「地震の恐ろしさを後世に語り継ぐ」として保存碑になっている。伊万里市の住吉天神社の柱には、江戸時代からの洪水の水位記録が残されている。鹿島市の鹿島おどりは、1962(昭和37)年の大水害を契機に始まったとされる。

 県防災士会が15年にまとめた14市町77カ所の「佐賀県の災害歴史遺産」も参考にしている。県消防防災課は「広く知られていない多くの災害の遺産を掘り起こして活用すれば、地域防災力も高まる」と話す。募集は11月末まで。申し込みや問い合わせは同課、電話0952(25)7026へ。

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