築103年の家屋をカフェに改装し、「人が行き交う場にしたい」と話す山下春美さん(左)とスタッフで姉の古賀洋子さん=佐賀市城内の「楠の森フィリエ」

◆家屋全体フル活用、絵本部屋や交流の場も

 佐賀市城内地区にある築103年の家屋を利用した古民家カフェがオープンした。高齢化で周囲に空き家が増える中、食を通じて人が集い、交流できる場をつくろうと佐賀市の山下春美さん(55)が開いた。食べる人の栄養や健康に気を配った“母親ランチ”を用意。親子で食事できる部屋や2階を活動スペースにするなど、家屋全体をフルに活用して幅広い世代の居場所をつくる。

 カフェは「楠の森フィリエ」。山下さんの母親が住んでいた大正2年築の入母屋造りの家屋を改装した。1階リビングを10人ほどが座れるカフェに利用。絵本が好きで、読み聞かせ活動にも携わる山下さんの好みで、150冊の絵本がそろい、親子で食事できる「絵本の部屋」も作った。

 2階は14畳のフリースペースとし、ランチ付きのヨガやストレッチのワークショップを開いたり、ミニ講演会などに利用しようと計画している。

 「母親の作ったご飯のおかげで健康に過ごせた」と感謝する山下さんは、自分が作ってもらった料理を手本に、地元農園や九州内の野菜を中心にメニューを用意。750円からのランチは定番のチキンカレーのほか、曜日替わりのプレートランチやサンドイッチランチなどを出す。

 「子どもと一緒でも気兼ねなく食事を楽しんでほしい」と山下さんは話し、絵本の読み聞かせもしたいという。「周りに空き家が増えていく中、人が行き交う拠点の一つになれれば。地域の人に長く愛される場所にしたい」と話す。

 営業は月、水、金と不定期で土曜日も。午前11時から午後4時まで。電話070(4704)4216。

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