歴代の米大統領にはゴルフ好きが多い。クリントン氏(任期1993-2000年)もそうで、腕に自信もあったようだ。ある新聞が、彼の女性問題とスコアのごまかし疑惑を絡め、皮肉めいたコラムを書くと烈火のごとく怒ったという。「ゴルフについては真剣なんだ」と(『大統領のゴルフ』ドン・ヴァン・ナッタJr.著)◆その人が知りたければ、ゴルフか釣りに誘えばいいという言葉が米国にもあるらしい。紳士淑女に見えても、性格が出てしまうからだ。日米両首脳のゴルフもただの親睦で終わるだろうか◆トランプ氏は同盟国でも遠慮がない。電話会談で移民問題に言及した豪首相を激しく非難した。それを思えば、安倍首相夫妻を自身の豪華別荘に招待したことは最大限の歓待と言えるだろう◆ただ、在日米軍の負担問題や貿易交渉で、今後どんな難題を持ちかけられるかと思うと、ゴルフ場での腹の探り合いも気になる。不動産王でもあったトランプ氏の行動原理は「ディール(取り引き)」だ◆安倍首相を見極めようとしているのは大統領だけであるまい。米国内はトランプ氏の人種差別的な政策や言論機関批判で大きく揺れている。その大統領と真っ先に親密になる日本の首相は民主主義をどう考えているのか。笑顔で並ぶ2人にはゴルフ場外から厳しい視線も注がれている。(日)

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