「通信だけでなく、企業などが抱える問題や不便を解消する企業に発展していきたい」と話すのは、KDDIの三井智九州総支社長(58)。既成の枠にこだわらない取り組みで需要をつかみ、競争を勝ち抜くための気概を示す。

 通信事業で得る膨大なデータを商業施設などのトイレに活用したサービスがその一つ。利用状況や清掃のタイミングを把握、節水にもつなげ、企業活動や暮らしの向上を支援する。

 「ベテランの経験を頼りにしてきた生産現場でも、技術の継承や効率化にデータが生かされている」。ビニールハウスの温度調整など農業分野にもサービスを拡大、クラウド型の課題解決ソフトも提供する。

 あらゆる機器がインターネットとつながる時代。商機とみる異業種の参入が相次ぐ中、強調するのは地域との連携だ。「グループを挙げて、少子高齢化が進む地方の役に立ちたい」。群馬県出身。(福本真理)

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