「男性にも手にとってもらえるよう、黒い包装にしました」と話す味の素冷凍食品の田中宏樹さん

 味の素冷凍食品(東京)が2015年8月に発売した「ザ・チャーハン」が好調だ。食欲をそそる焦がしたニンニクとネギの油による香りが特徴。店頭想定価格は1袋600グラム入りで400円前後、15年度の売上高は当初目標の約2倍で16年度はさらに上回る見込み。

 電子レンジで温めて手軽に食べられる冷凍食品。以前から販売している定番商品は豊富な具材が強みだが、独自の調査で「中華料理店などで出されるシンプルな具材と香りの良い商品が食べたい」とする顧客が多いことが分かった。「焼き豚、卵、ネギの3種類に具材を厳選、香ばしさを追求した新商品を考えた」

 1袋450グラムの定番商品では2人以上で食べるには量が少ないとの声もあり、600グラムに増やした。

 チャーハンがおいしいことで有名な30軒以上の飲食店に足を運び、見た目や具材、風味の研究を重ねた。「目の前に出された時の湯気とともに立ち上る香りが重要だと気づいた」。ニンニクとネギをそれぞれ油で炒めて、香ばしさを出した。

 味に深みを持たせるため、帆立て貝といった魚介類に含まれる成分などを配合。コメは少し蒸した状態にして一度油で炒めてから釜で炊く。これによりパラパラとした食感になり、中に味がしみ込む。「また食べたくなるような香りと味わいにするために、60回以上試作を繰り返しました」と語った。福岡市出身。36歳。

このエントリーをはてなブックマークに追加