米軍の新型輸送機オスプレイがオーストラリア東部沖で墜落した事故を受け、防衛省から佐賀空港へのオスプレイ配備要請を受けている佐賀県の山口祥義知事は「しっかりとした事故原因の報告を」と求めた。昨年12月にも沖縄県で事故が起きており、配備計画に反対の態度を示す漁業者は安全性への疑念を募らせた。

 5日午後11時すぎに一報が入ったという山口知事。「防衛省は米軍からしっかり聴取するとのことなので、その報告を受けることが必要」と述べた。配備計画に関し、漁業者から聞き取った意見を国に届けようと準備していたタイミングでの重大事故。「それはそれとして進める」と、計画受け入れの判断に向けた作業は中断しない考えを示した。

 駐屯地建設予定地の地権者の大半が所属する県有明海漁協南川副支所は、配備反対の姿勢を明確にしたばかり。田中浩人運営委員長は「沖縄県の事故から、まだ1年もたっていないのに。有明海に落ちたらと思うと怖い。安全性に問題があるようなものは来てほしくない」と訴えた。

 県関係国会議員とプロジェクトチームを組んで計画受け入れに向けて議論を深めている自民党県議団の木原奉文会長は「ある程度、事故の概要や原因が判明して、防衛省から説明を受けないと分からない。県議会としては特別委員会での対応になると思うが、今のところどうなるかは見通せない」と述べるにとどめた。

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