九州北部の豪雨で甚大な被害を受けた福岡、大分両県では6日、台風5号の接近に備え、住民約1万6千人に避難指示を出すなど二次災害の防止に厳重な警戒をした。豪雨による土砂や流木が今も大量に残り、自治体は土砂崩れ現場を補強するなどの応急対策を実施。住民らは避難所に身を寄せ、不安を募らせた。

 豪雨では36人が死亡し、5人が行方不明となっている。両県の土砂崩れは300カ所を超えるとみられる。

 福岡県朝倉市は6日午後、特に被害が大きかった8地区の4480世帯約1万1600人に避難を指示した。このほか市内全域の約1万6700世帯約4万2700人を対象に避難勧告を出し、避難所を増設して早めの避難を呼び掛けた。台風警戒のため、行方不明者の捜索は中止になった。

 福岡県東峰村も3地区の計179世帯442人に避難を指示した。大分県日田市は1480世帯約4千人に避難指示を出し、30カ所以上の避難所を用意した。

 福岡県は朝倉市の土砂崩れ現場のうち、民家に近い場所を優先して、雨水の浸透を防ぐブルーシートを設置した。台風接近で危険と判断すれば、現在進めている復旧工事を中断する方針。緊急車両だけに通行を許可している県道なども全面通行止めにした。河川については大型土のうを積み、氾濫に備えている。

 朝倉市などのボランティアセンターではボランティアの受け付けを取りやめた。

 朝倉市は同日、仮設住宅への入居希望を締め切り、建設予定の80戸に対し89世帯が申し込んだ。【共同】

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