米強襲揚陸艦の艦上に駐機する海兵隊のオスプレイ=6月29日、オーストラリア・シドニー沖(ロイター=共同)

■防衛相、沖縄に説明へ

 政府は6日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の新型輸送機オスプレイがオーストラリア北東部沖で墜落した事故を受け、日本国内でのオスプレイの飛行を自粛するよう米側に申し入れた。小野寺五典防衛相が防衛省で記者団に明らかにした。小野寺氏は14日にも沖縄県を訪れ、翁長雄志(おながたけし)知事に政府の事故対応などを説明したい考えだ。米側には情報提供や原因究明、再発防止の速やかな実施も求めた。

 小野寺氏は「安全面に最大限配慮し、地域住民への影響を最小限にとどめるよう要求する」と強調。飛行自粛要請の期間については「しっかりとした説明があるまでは求めていく」と語った。北海道で10日から始まる陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練に関し、オスプレイを参加させるのが適当かどうか、米側と協議する考えも示した。

 菅義偉官房長官は6日のNHK番組で「オスプレイ配備は安全が最優先だ。原因究明を最優先で行ってほしい」とした。

 墜落事故に関し米NBCテレビ(電子版)は6日、米軍筋の話として、オスプレイは揚陸艦に近づいた際に甲板に接触し、事故になったとの見方を報じた。在沖縄米海兵隊は「事故状況は調査中」としており、原因は確認されていない。

 海兵隊は6日、行方不明になった隊員3人の捜索を一時中断、事故機の回収作業を進めると発表した。完了まで「数カ月かかる」とみている。

 事故機は沖縄を拠点とする海兵隊の即応部隊、第31海兵遠征部隊(MEU)所属で、普天間飛行場に駐留している。

 オスプレイを巡っては、昨年12月に沖縄県名護市の浅瀬に1機が不時着。日本政府は米側に安全が確認されるまでの飛行停止を求めた。米側は一時的に飛行を停止したが、不時着から6日後に再開し、沖縄県が強く反発した経緯がある。【共同】

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