中倉政義県議会議長から玄海原発3、4号機の再稼働を容認する決議文を受け取る山口祥義知事(右)=13日正午ごろ、県議会棟

 九州電力玄海原発3、4号機の再稼働を容認する決議案を賛成多数で可決した佐賀県議会。原発から半径30キロ圏に入る唐津市・東松浦郡と伊万里市の両選挙区選出8議員は、議長を除く自民、公明の6人が賛成、共産1人が反対した。決議の受け止めや再稼働の賛否に対する思いを聞いた。

 【唐津市・東松浦郡】

 桃崎峰人副議長(自民)

 再稼働は安全が大前提であり、九電は緊張の度合いを高め、国もしっかり責任を果たすべき。住民の不安は理解できるが、原発を含むエネルギー政策は暮らしや経済、福祉などと密接に関わることを考えると、安全を確認できた原発は再稼働が認められる。

 大場芳博議員(自民)

 原発は重要なベースロード電源であり、安全が確認できれば再稼働すべきだと考えている。安全を不安視する声があるので、九電は常に安全を求める姿勢で、慎重に再稼働してほしい。議会としても、ヒューマンエラーがないよう注視していく。

 米倉幸久議員(自民)

 原発は将来的には縮小するのが望ましいが、現時点では安価な電力を安定的に供給するために必要。再稼働反対の声があることも感じているが、丁寧に説明したい。国には引き続き安全対策を求め、県議会でも現状は貧弱な避難道路の整備などに力を入れたい。

 井上常憲議員(自民)

 特別委員会副委員長として玄海原発に携わり、現地視察では非常用電源などを九州電力に尋ね、安全対策は十分実施していると感じた。地元でも「福島事故のようになったらいかん」という不安の声はあるが、安全性についての説明責任を果たしていきたい。

 木村雄一議員(公明)

 党として再稼働に賛成しており、やむを得ない立場。避難計画などさまざまな不安があるのも事実で、自分自身もそれを問い続けていく姿勢を住民らに説明していきたい。原発は止まった状態でもリスクはある。そうした不安に応えていく役割を果たしていく。

 井上祐輔議員(共産)

 いったん事故が起きれば唐津でも畜産や農業、漁業の1次産業が盛んな地域の生活をなくす恐れがある。再稼働を容認する決議は高コストの原発を安いとするなど論理が破綻している。熊本地震を受けて住民の不安はさらに強まっており、再稼働は許されない。

 【伊万里市】

 中倉政義議長(自民)

 決議をした以上、関係各機関は要請内容をしっかりと実現してほしい。特に安全に関しては、不安を訴える人がいるだけにしっかりとやってもらいたい。議長としても関係各機関への要請に出向くので、県民の思いを踏まえてしっかりと伝えていきたい。

 竹内和教議員(自民)

 特別委員会委員長として議論を積み上げ、関係省庁や事業者の参考人招致と現地視察も行い、やれることはきちんとやった。ただ経産相の現地視察が臨時議会後になったのは残念で、知事が国の姿勢を確かめると思うが、それを踏まえた議論があってもよかった。

 岡口重文議員(自民)

 賛否両論ある問題で反対の声もじかに届いている。ただ、これまで議論を重ねてきたからどこかで決断すべき。この決議により、議員の責任もさらに増す。安全対策の重要性、使用済み核燃料の最終処分の問題などを九電、国に問い続けたい。

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