華やかなひな人形たちが並び、一足早い春の訪れを感じさせる佐賀城下ひなまつり=佐賀市柳町の旧古賀家

 佐賀城下ひなまつりが11日、佐賀市松原の徴古館や佐賀市歴史民俗館などを会場に始まった。華やかな衣をまとった愛らしいひな人形や技巧を凝らしたひな道具がお目見え。初日から開幕を心待ちにしていた多くの来場者でにぎわった。3月31日まで。

 この冬一番の厳しい寒さが続いていた県内だが、ひなまつり初日は春到来を告げるような日が差した。旧古賀家では「春らんまん」をテーマに、ひなが桜の花びらの上で遊んでいるような展示が登場。貴族が貝合わせ遊びに使った鮮やかに装飾された貝殻やミニチュアの寝具なども添えられた。

 南里邸では十二単(ひとえ)の着付けショーがあり、鍋島家15代当主の鍋島直晶(なおまさ)氏の妹鍋島房子さんが「お方様」として登場した。薄い色から順々に着て、11代鍋島直大夫人の栄子(ながこ)氏の髪上具と檜扇(ひおうぎ)を着装した。

 夫婦で訪れた佐賀市の大久保嘉さん(78)と康子さん(73)は「昔ながらの着物の色合いや光沢が間近で見られて感動した。孫娘に贈るひなも買えました」と目を細めていた。

 徴古館では鍋島家伝来のひな人形約500点や香道具を展示している。656広場では佐賀市で文化活動を行う薩摩琵琶奏者の北原香菜子さんと津軽三味線奏者の高橋浩寿さん、日本画家の大串亮平さんが共演し、ひなまつりの開幕を盛り上げた。

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