日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)で介護福祉士候補生として来日し、実務と勉学に励んできたヴェロニカ・マヌルンさん(28)が、1月にあった日本の国家試験に合格した。初受験で難関突破を果たし、「合格通知を手にして夢のような気持ち」と笑顔を見せた。

 幼い時から医師や看護師にあこがれ、インドネシアの大学では看護科で知識を養ったヴェロニカさん。大学時代、日本で働く先輩からさまざまな話を聞く中で、「自分にも日本で働くチャンスがあるかもしれない」と、EPAでの来日を決意した。

 来日4年目のヴェロニカさん。鹿島市の社会医療法人「祐愛会」(織田正道理事長)の介護老人保健施設「ケアコートゆうあい」で風呂や食事といった生活介助の実務経験を積み、自宅での学習やスタッフの手助けを得ながら筆記試験対策も進めてきた。「つらいこともある。ただ、相手に喜んでもらえたり、『ありがとう』と言ってもらえたりすると楽しい」。そう介護福祉士の魅力を口にする。

 今回の全体の合格率は72・1%で、インドネシア人の合格率は62・4%。晴れて国家資格を手にしたヴェロニカさんは、4月からグループホームで施設利用者と触れ合っている。「上手に記録をつけられるようになって、しっかりと申し送りができるようになりたい。人の役に立つことができる介護福祉士を目指す」と目を輝かせる。

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