はんが甲子園でグランプリを獲得した神埼清明高校美術部。(左から)元嶋工惟さん、岡竜さん、井上勝喜さん、原康博教諭

文部科学大臣賞を受賞した県立神埼清明高の作品「佐渡に育む真心・躍動」(大会事務局提供)

 全国の高校生が版画の腕や制作への情熱を競う「第17回はんが甲子園」で、神埼市の神埼清明高美術部の3人が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。大会の舞台となる新潟県佐渡市にある五重塔や日本海の荒々しい波を題材に、作品名は「佐渡に育む真心・躍動」。生徒は「躍動感のある作品ができた。再現はできない奇跡の一枚」と振り返る。

 いずれも2年生で岡竜さん、元嶋工惟(こうえい)さん、井上勝喜さんの3人。小学校時代からの友人で高校から美術部に入った。木版画の経験はほとんどなく、今大会に向けて特訓を重ねた。

 大会は実際に島内を歩いて取材し、作品テーマを決める。3人は妙宣寺の五重塔や佐渡にゆかりのある日蓮聖人の銅像をモチーフに3日間の制作に臨んだ。丹念にスケッチした後、20センチ弱の正方形の版画を回転させながら何度も色を重ね、丁寧に下地を仕上げた。他の色をはじく金色の特性も生かし、荘厳な雰囲気を演出した。

 顧問の原康博教諭は「技術が不足する分を、手数で補った。奥行きが出るらせん状の画面構成も素晴らしい」と評価。リーダーを務めた岡さんは「肌で感じた佐渡を作品にすることができ本当に良い経験をさせてもらった。佐渡の人たちに感謝したい」と話す。

 大会は3月17~21日に開催。佐渡島が版画家の故高橋信一氏の指導で文化が根付いた「版画の島」であることにちなみ開かれている。

このエントリーをはてなブックマークに追加