麻酔で痛みを和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」で出産しようとした際、医師のミスで妊婦だったロシア人の女性(40)と長女(4)に重い障害が残ったとして、日本人の夫らが京都府京田辺市の医院「ふるき産婦人科」に、計約9億4000万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしていたことが、12日分かった。提訴は昨年12月28日付。

 訴状などによると、女性は2012年11月、無痛分娩で出産するため、同医院で背中から細い管を入れて麻酔を注入する「硬膜外麻酔」を受けた後、容体が急変し一時心肺停止に。搬送先の別の病院で帝王切開を受けたが、その後も意思疎通ができない状態となった。生まれた長女も意識がない状態が続き、家族が自宅で介護を続けている。

 原告側は、医師が手術時に適切な処置を怠り、針が脊髄を保護する硬膜を破り、くも膜下に達したことや、高濃度の麻酔が過剰投与され、母子が低酸素性脳症などになったと主張している。【共同】

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